◆ある学術大会の医療職種間のコミュニケーションをテーマにしたシンポジウムで、演壇に立った医師が発した言葉が印象的だった。「コミュニケーションをうまく図れない理由の一つとして、知識の絶対的な不足がある。知識のベースがしっかりあるからこそコミュニケーションが生かされる。知識のない専門職はいらない」
◆コミュニケーションといえばスキルの習得に目が向きがちだ。しかし、その医師は、患者と医療者間のコミュニケーションならともかく、医療職種間のコミュニケーションにおいては「知識とスキルの両立が大事」と強調した
◆そもそも各職種に共通する知識を持っていなければ、相手が何を言っているのか理解できず、コミュニケーションが成り立たない。チーム医療の一員として活躍したくても、その土俵にすら乗れないのだ
◆チーム医療の中で十分な役割を果たすには、相手を凌駕する圧倒的な知識も必要になるだろう。知識の重要性を説いた医師の言葉は、会場を埋めた薬剤師の胸に深く刺さったはずだ。
医療職種間コミュニケーションと「知識」
2013年03月01日 (金)
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