
握手する千葉大学齋藤学長(左)と松本氏
ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングス(HD)は、国立大学法人千葉大学大学院薬学研究院に、ドラッグストアとして初めてとなる「医薬品情報学(マツモトキヨシHD)寄附講座」を設置する。高齢化社会の急速な進展や医薬分業の推進により、多様化する保険薬局業務に対応するための各種対応が重要であるとの共通認識から、医薬品適正使用の普及、地域医療への貢献、医療関連サービスの充実を目的として掲げる。設置期間は今年4月1日からの3年間で、寄附額は年間3000万円の予定。
店舗と連携し医薬品情報分析も
今回の寄附講座では、スモールディスカッション、フィールド研究などを通じてドラッグインフォメーション(DI)業務に対する科学的な基盤を構築すると共に、解析方法の開発や標準化等に関する研究を実施する。その上で、研究成果を学会発表や論文発表により広く開示することで、保険薬局業務の進展を図る。さらに、こうした研究活動を通して指導的薬剤師の育成も行いたい考え。具体的な研究内容としては、[1]一般用および医療用医薬品の情報学的検討[2]在宅医療のあり方に関する検討[3]医療経済学の検討──などとしている。
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