◆「薬剤師の労働分配率が高く収益構造を圧迫している」とは、あるドラッグ経営者の言葉。店舗の大半を占める一般販売業では管理薬剤師の設置義務があり、雇用状況が出店計画にも影響するだけに「薬剤師に一律、高給やむなし」が現状
◆改正薬事法で新設された登録販売者制度は、こうした薬剤師雇用状況を緩和するものとしてドラッグ企業の多くが関心を示す。来年度の試験実施を睨み、既に薬剤師以外の従業員への研修を行う企業も出ている
◆とはいえドラッグストア企業としては、調剤市場や、異業種からの参入も考慮し、薬剤師の配置を基本とした出店展開を行いたいのが本音だろう。ただ、店舗開設要件としてだけの薬剤師雇用、それに伴う人件費の高騰という部分は是正したい意向があるのは確かだ
◆今後、登録販売者の登場で、大多数のOTC薬が薬剤師以外でも販売ができるようになる。そうなると雇用側も単なる有資格者でなく、薬剤師としての付加価値を提供できる人材をさらに厚遇するだろう。ドラッグストア勤務薬剤師の研鑽に期待したい。
登録販売者の登場で
2007年05月11日 (金)
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