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人間より科学技術?

2007年5月9日 (水)

◆大型連休前に刊行された病理学者・森亘氏の著書「美しい死」(アドスリー刊)に興味深い記述があった。医療事故が社会問題化し、2001年に厚生労働省が設置した「医療安全対策検討会議」の議論と森氏の思いが異なっていたことを回想している部分。森氏は同会議の座長でもあった
◆当時は、ミスの犯人捜しから「組織的な対策」に軸足が移っていた。それに対し「なにか、医療システム、医薬品、医療用具、といった事柄がほとんどで、医師自身、あるいは医療関係者自身の資質についてほとんど時間が割かれていない」
◆森氏は、医学・医療全般の「サイエンス・アンド・テクノロジー」への偏重を懸念し、それらを扱う人の資質も問うべきと再三指摘する。医師に必要なのは、人間の全てを分かっていない中で診断し治療をする「怖さ」を持つことであり、その中で全力を尽くすことだという。科学的だから、技術があるからと、使いこなす知識、技能が不十分なまま施術するのは「野蛮な振る舞い」と述べている
◆日進月歩の医学。しかし、それを扱うのは人。その人が置き去りにされかねない医学・医療の怖さに警鐘を鳴らしている。




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