1月に日本アルコンとチバビジョンの新社長に就任した松村誠一郎氏は、本紙のインタビューに対し、手術用具などを扱う「サージカル製品」、コンタクトレンズなどを扱う「ビジョンケア」、さらに「医薬品」の3事業を統合し、国内の眼科領域市場を開拓していく方針を明らかにした。眼科領域の総合型企業として緑内障などの疾患に対し、複数の治療アプローチを提供することで疾病管理に役立てる。未充足の医療ニーズを吸い上げ、新たな製品開発に力を入れる。今後5年をメドに、トップシェアのサージカル製品のみならず、医薬品・ビジョンケア事業でも第一位の座を狙う。
新たな事業モデル確立目指す
ノバルティスは2011年4月に、米アルコン社を買収。グループ内で眼科領域を担う「アルコン事業部門」として、ビジョンケアに強いチバビジョンと、医薬品・手術用具などを持つ日本アルコンの統合準備を進めている。その一環として、松村氏が両社の社長に就任した。「まずは統合を成功裏に終わらせたい。眼科領域に特化し、サージカル製品、医薬品、ビジョンケアの3事業がそれぞれ均等な規模を持つ唯一の会社と自負している。相乗効果を出していけば継続的に成長できる」と抱負を述べる。
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