若手研究者の経済支援も検討
日本薬学会の柴崎正勝会頭は3月28日、第133年会の講演で、薬学6年課程導入に伴う会員数の減少に歯止めをかけるために日本薬剤師会や日本病院薬剤師会との会員融合を検討する方針を示した。また、基礎薬学研究水準の底上げに向け、同学会が所有する東京・渋谷の長井記念館の賃貸料収入を原資に、6年制・4年制の博士課程院生や博士研究員向けの経済的支援制度を創設したい考えも明らかにした。
現在の同学会会員数は約1万9200人。これまで薬学4年課程から大学院修士課程へ進学して薬学会に入会し、その後、医療に従事して職能団体の会員になる際に退会するケースが多く、入会数と退会数が概ね均衡して2万人程度の規模を維持してきた。しかし、6年課程の場合は薬学会に入会する学生は少なく、薬学会を経ずに薬剤師会、病院薬剤師会へ入会する流れになると見られる。
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