
フィンランドでは電子処方箋が普及し、全薬局がそのシステムに接続している――。このほど徳島文理大学薬学部で開かれた医薬患連携情報共有研究会で講演した、富士通ヘルスケア・文教システム事業本部兼富士通総研経済研究所の中野直樹氏は、フィンランドの医療情報システムの特徴を解説。病院・診療所、薬局、患者が医療情報を共有化するシステムが今後、EU圏内に拡大される動きがあると語った。
フィンランドの電子処方箋システムは、2010年5月から稼働した。12年4月には国内の850薬局全てがこのシステムに接続するよう義務化。システム使用時のインセンティブとして、病院・診療所側が電子処方箋を発行するたびに約25円、薬局側が調剤情報をフィードバックするたびに約4円を得られる仕組みを設けた。
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