◆14日の新薬剤師養成問題懇談会に、日本私立薬科大学協会が提出した50私立薬大の今年度入学者数を見ると、定員を割り込んだ大学が11校もあった。実に5分の1以上で定員割れが起きている
◆この要因としては、もちろん少子化も挙げられようが、やはり薬大の新設ラッシュが強く影響していると思う。実際、ここ数年間で私立薬大の数は、数年前の2倍近くに達している
◆昨年4月には、関係者が長年の悲願としてきた薬学6年制が実現した。6年制への移行には、高度化する医療へ対応するため、質の高い薬剤師を養成するという大目標が掲げられていたはずだ。ところが大学関係者からは、新設ラッシュによって、質の高い薬学生を確保することが難しくなったと、嘆く声も聞かれる
◆現状は6年制を導入した目的と、逆行しているように見える。最終的に薬剤師のレベルが下がって影響を受けるのは患者だ。医療の質を堅持するためにも、薬学部乱立という状況を打開する必要がある。本格的にその方策を検討すべき時期ではないか。
薬学部の乱立で
2007年05月18日 (金)
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