日本薬剤師会は、5日の規制改革会議の答申で処方箋の電子化が盛り込まれたことを受け、急きょ、電子処方箋に対する考え方を、8日の都道府県会長協議会で公表した。この問題を検討する厚生労働省の検討会担当の土屋文人副会長は「中身が違うのに、(規制改革会議の答申で)全く同じ名前が使われるなど迷惑」、さらに「紙媒体の優位性が極めてはっきりした面もあり、そう簡単に電子処方箋ができるとは考えられない」とした上で、各地域で実証実験が行われる場合は、違法性の問題も残っており、慎重な検討が必要とした。
処方箋を電子化するに当たってどのような問題があるか、2008年初めから厚労省の医療情報ネットワーク基盤検討会で検討を重ね、08年、10年とそれぞれの時点での取りまとめを行ってきた経緯がある。今年3月には報告書「電子処方箋の実現について」をまとめた。
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