アボットバスキュラージャパンが生体吸収性薬剤溶出スキャフォールド(BVS:bioresorbable vascular scaffold)の無作為化比較臨床試験を国内で開始した。冠動脈疾患の治療目的に開発した網目状のチューブ形デバイスで、閉塞した血管を広げて血流を回復させる。
「スキャフォールド」は“仮設構造物”を意味する言葉で、機能は金属製ステントと類似するが、留置後に体内で吸収される点で、永久的に留置物が残る金属製ステントとは異なる。アボットのBVSは吸収性縫合糸などで一般的に利用されているポリ乳酸で構成し、高い生体適合性が証明されている。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。