
お年寄りや力の弱い人でも使いやすい「コトブキ浣腸シリーズ」など、消費者ニーズを取り入れた商品開発に意欲的に取り組んでいるムネ製薬(兵庫県淡路市)は、従来の浣腸のイメージから脱皮した明るく、買いやすいパッケージデザインの「コトブキ浣腸30パステル」(30g×20個入り)と「同40パステル」(40g×20個入り)を今月から新発売した。いずれも第2類医薬品。女性を中心に、店頭で浣腸を買うのが恥ずかしい人にもお洒落なデザインで、新規ユーザー層の開拓につなげる。
便秘治療薬として浣腸は、[1]速い効果(2~5分)[2]排便の場所・時間をコントロールできる[3]医薬成分も便と一緒に排出され、身体に吸収されないので安全――など、他の便秘薬にはない大きなメリットがある。しかし、子どもの頃から浣腸の経験がなかったり、使用方法が分からない、買うのが恥ずかしいといった理由で、浣腸薬は便秘治療薬のファーストチョイスから外れていることが多い。
一方で、最近では医薬品の安全性への関心や、内服薬と違って効果がすぐに表れることで、トイレタイムや場所を自分でコントロールできる利便性が徐々に浸透し、便秘治療として浣腸薬を選ぶ女性も増えている。しかし、店頭における浣腸薬のほとんどは、レジで購入する時の気恥ずかしさを考えてのデザインにはなっていないのが現状。
実際に、同社の浣腸製品を購入したユーザーの声では、「浣腸を手に取る時やレジで購入するのが、いくつになっても恥ずかしい」「パッケージにデザイン性があると買いやすい」「いつも10個入りを買っているので、もっと大入りの浣腸が欲しい」「浣腸のまとめ買いが恥ずかしい」など、浣腸薬には早い効き目だけでなく、買いやすいデザインや家庭で常備薬とするために大入り容量の製品を求めている人が少なくなかったという。
「コトブキ浣腸30パステル」は1個(30g)中に日局グリセリン15g、「同40パステル」は1個(40g)中に同じく20gを配合し、それぞれ添加物としてベンザルコニウム塩化物を含有する。大人(12歳以上)は1回1個(30gあるいは40g)を直腸内に注入する。
指にフィットする柔らかくて押しつぶしやすい容器で、生活感のある透明容器は中身が確認できて安心。まとめ買いに便利な1箱20個入りの大入りパッケージで、このうち40g×20個入りは業界で初めてという。税抜き希望小売価格は、30g×20個入りが2200円、40g×20個入りが2650円。