◆「医薬部外品有効成分ロドデノール配合製品」の自主回収は、大きな衝撃をもたらした。カネボウ化粧品の窓口には、肌がまだらに白くなる「白斑様症状」を発症した数千人の使用者から問い合わせがあったという。「3カ所以上、5cm以上、顔に明らかな白斑」など重症例も多い
◆“美白”という言葉を信じ、同製品を使用した女性も多かったはず。同社は自主回収に加え、白斑様症状を発症した使用者に対し「完治するまで責任を持って対応する」との姿勢を示しているが、カネボウブランドのダメージは計り知れない
◆欧州が化粧品の動物実験を全面禁止する措置をとったことで、資生堂や花王などの国内メーカーも廃止を決定した。因果関係ははっきりしていないが、今回のような事例が細胞レベルで検証できるだろうか
◆化粧品メーカーは医薬品部門を持ち、医薬品成分が化粧品に転用される際に、基礎研究で相互に協力してきた。動物愛護への対応は当然必要であるが、食品や医薬品と同じように、「安全・安心」の担保が最優先だ。
「安全・安心」が最優先
2013年08月02日 (金)
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