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センブリの覚えかた

2007年06月06日 (水)

◆ある薬系大学の施設見学会で漢方・生薬のミニ講義を聴く機会があった。居並ぶ参加者を前に教授は、机の上に並んだいくつかの生薬について効能や産地などを解説した後、一つの生薬を口に含むよう促した
◆茶色く乾燥した雑草のようにも見えるその生薬の一部を手にとった。ほんの5mmほどのかけらだ。口の中に放り込む。最初は何も感じなかったが、しばらくして口の中いっぱいに苦味が広がった。思わず顔をしかめる。お茶を飲んでも苦味は当分消えなかった
◆その生薬の名前は「センブリ」。千回振り出しても苦いという意味で、命名されたのだという。消化不良、食欲不振、腹痛などに用いられる苦味健胃薬で、粉末にして内服したり、煎じて服用したりするそうだ。舌に残る強烈な苦味と共に、その名称や形状などが記憶に深く焼き付けられた
◆「五感を駆使して学べば記憶に残り、忘れない」とその教授は言う。きっと学生に対しても、理解が進むよう様々な工夫を凝らしながら、記憶に残る講義を行っているのだろう。教育者としての熱い思いをそこに感じた。



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