◆先月、厚労省は2012年までにジェネリック(GE)医薬品のシェア(数量ベース)を現状の倍増となる30%を目指す方針を打ち出した。昨年4月の使用促進策の「処方せん様式変更」では、GE使用が浸透するに至っていない現状も考慮してのことか
◆一方、GEメーカーの3月期決算の業績は大手各社は揃って二桁増収を確保するなど、少なからず追い風となっているのは確かだ。特に調剤薬局市場向けには、在庫を持つ意味からも100錠包装品が品目によっては対前年比300%の伸長を示した企業もあるという
◆こうした若干の広がりはあるものの、30%の数値目標達成は、現行の診療報酬体系、薬価基準制度などの医療保険制度の変更なくしては難しい。ましてやGEメーカーの企業努力だけでは覚束ない数値であるのは間違いない
◆ある厚労省幹部は宴席での記者との立ち話で、「薬剤費の自己負担を先発品50%、後発品はなしというのはどう?」と、冗談交じりに話した。そのくらい強引に進めなければ難しいということだろう。今後の診療報酬改定議論の行方に注目したい。
GE普及どうすれば
2007年06月04日 (月)
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