◆4月から一部業務の民間委託を開始した東京都薬用植物園の行事が、好評を博している。東京生薬協会への業務委託に合わせて、これまで平日中心だった行事を土日開催にしたほか、内容も工夫を凝らしたものとなっている
◆都内で唯一、ケシを栽培している施設という特徴を生かし、5月には一般向けの「ケシのミニ講座」を開催した。講座内容は、パネルなどを使って、植えてはいけないケシと、栽培しても良いケシの仲間の見分け方を教わるというもの
◆試験区の中で栽培されている、栽培禁止のケシをフェンス越しに観察することもできる。都内ではここでしか見ることのできないケシ畑を目の当たりにして、参加者たちは興奮気味であった
◆この講座は、参加者に広く薬用植物園を周知するほかに、意外な効用があった。都では毎年、野生のケシの発見・抜去作業を行っているが、その抜去数が今年は例年より多いという。その一因に、植物園の講義を受けた、住民からの通報が挙げられるというのだ
◆住民の知的好奇心を満たすと同時に、薬物乱用防止活動へも貢献する植物園の今後の活動に注目したい。
「ケシのミニ講座」
2007年06月01日 (金)
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