希少・難病領域を得意とするアイルランドのバイオ医薬品大手シャイアーは１月２日付で、日本法人シャイアー・ジャパン社長にグレン・スノハラ氏を迎え入れる。スティーブ・エンゲン現社長の退社に伴う人事で、エンゲン氏は来年前半までアドバイザーとして同社をサポートする。
スノハラ氏は日系カナダ人の47歳。トロント大学で博士号を取得し、カナダのクラーク精神医学研究所で注意欠陥／多動性障害の分子遺伝学を研究。ノバルティス・カナダの販売管理担当として製薬業界に入り、２００１年に同スイスでマーケティングを担当。06年以降は日本に拠点を移し、08年からMSD日本法人副社長兼マーケティング本部長、11年11月から日本ベーリンガーインゲルハイム執行役員を務めた。
これまでシャイアーは導出や提携先を通じて日本市場へ関与してきたが、自社販売に乗り出すために、シャイアー・ジャパンを今年立ち上げた。
現在、第III相段階にあるゴーシェ病治療薬「VPRIV」、本態性血小板症治療薬「AGRYLIN」を来年後半に最初の製品として上市を見込む。
