日本医薬品情報学会と日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会は合同フォーラム「英国に学ぶ薬剤師によるOTC販売と適正なセルフメディケーションのための学部教育および卒後教育」を26日、都内で開催し、英国のOTC薬の販売制度や学部・卒後のセルフケア教育の現状についての講演、日本での現状を踏まえたパネルディスカッションなどを行った。ロンドン大学博士課程研究員の荒川直子氏は、英国では地域薬局をセルフケア・プロバイダーと位置づける政策のもと、新たなニーズに対応して薬局サービスが広がると共に、セルフケアを担う学部教育・卒後教育がシームレスに、かつ質の担保・向上を目指した制度として構築されつつある現状を紹介。「ニーズと役割と教育とがしっかり結びついていなければならない」と述べた。
英国の状況など解説
講演では野村香織氏(東京慈恵会医科大学)が、イングランド中心に英国のOTC薬に関する制度と背景、医療制度などを解説。「医療へのアクセスが悪いことから、まず薬局にアクセスしてもらうという方向で展開している」とし、セルフケアが重視される中で、薬局の役割の重要性も高まっている現状を示した。
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