サイトの有用性訴求、低コストで高い効果
グッピーズが運営する「GUPPY」は、医療資格者の会員登録が豊富で、年間に400万人が訪れる屈指の医療・介護系専門求人サイト。情報掲載料を閲覧課金制にしているため、コストを抑えながら効果的な求職者リーチが可能だ。肥田義光社長は「一般的な入職ルートは求人サイトが人材紹介より圧倒的に多い。人材紹介を頼む前に、求人サイトを活用すべき」と話す。また、薬学生向け就職情報誌の無料配布も好評で、さらに知名度が高まっている。
就活ガイドブックを刷新
厚生労働省の雇用動向調査によると、全産業を合わせた2012年の求人ルート別入職者数は、広告が217万人で最も多く、次いでハローワークの140万人、縁故の138万人と続き、民間職業紹介所は17万人にとどまる。雇用情勢によって入職者全体の規模は上下するものの、各ルートの比率は概ね一定なのが実態だ。
求人広告の業界団体である全国求人情報協会が公表している統計だと、昨年12月の広告掲載数は、求人サイトが約34万件、フリーペーパーが約25万件、折込紙が約7万件、有料情報誌が約4万件で、求人サイトは広告シェアトップの有力な媒体となっている。
肥田氏は、「薬剤師の場合、ハローワークや縁故で採用できればそれに越したことはないが、次に選択する採用手段は、求人サイトが最適と言える」と強調する。
同社は人材紹介ビジネスも手掛けている。ただ、「人材紹介で転職する人より、求人サイトで転職する人が数倍多い」という。求人サイトだけでは分からない情報や疑問があった場合には、医療・介護業界に精通する専任キャリアコンサルタントが相談に乗り、必要に応じて求職を支援し、入社後のアフターフォローも行うが、力点は求人サイトに置いている。
数ある求人サイトの中でも「GUPPY」の強みは、アクセスの多さと実績主義の掲載料金システムだ。業界トップクラスを誇るアクセス数には定評がある。料金については、最初に1万円で1万ポイントを購入し、求職者がクリックするたびにポイントが減っていく「閲覧課金型」を求人サイトとして初めて導入して4年半が経つ。ポイントが尽きれば補充して延長できる仕組みで、1万円あれば平均1カ月以上は掲載できる。
一方、新たな展開として学生向けの就職情報誌がある。薬剤師版については、以前も発刊していたが、薬学教育課程が6年制へ移行した2年間の中断を明けて内容を大幅に充実させた。薬局・薬店は約200件と中堅・大手はほぼ全てカバーし、病院薬剤部も約300件と多く、CRO・SMOなども掲載。病院・企業の紹介や募集要項といった個別情報だけでなく、医療の現状、医薬分業の行方、薬剤師の平均的な給与水準、業界動向や就職活動の基本を、1テーマ1ページで分かりやすく解説したのも特徴といえる。
全国の薬科大学・薬学部に合計1万5000部を配布しており、学生の評判は上々だ。
グッピーズ
http://www.guppy.jp/