創薬ベンチャーのインタープロテインは、従来は抗体医薬が創薬標的としていた「蛋白質間の相互作用」(protein-protein interaction/PPI)に対し、低分子医薬品での実用化に挑んでいる。3Dプリンターで作製した分子模型から、原子レベルで低分子化合物の結合部位を探索する独自技術「INTENDD」により、10~20%の高確率でヒット化合物を選定。リード化合物創出から最適化までの精度向上や期間短縮を実現する。細田雅人社長は、本紙の取材に対し、「今後は、難易度の高い創薬標的のPPIに対し、低分子だけでなく、ペプチド創薬のアプローチも提供できるようにしたい」との方向性を示した。
病気の原因にかかわるPPIが次々と解明されているが、複雑な構造であるため、バイオ医薬品による制御が主体で、低分子医薬品の創薬標的としてハードルが高い現状にある。同社は、2001年に設立し、06年頃から製薬企業向けにPPI制御薬に特化した創薬支援事業を展開。抗体医薬でしか効果が見込めなかった細胞表面のPPI、抗体医薬が侵入できない細胞内の新たなPPIをターゲットに、低分子医薬品の開発に取り組んでいる。
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