中外製薬は8月28日、包括的提携関係にあるスイスのロシュに対するグローバル製品の開発・販売権の導出に関する契約を一部変更したと発表した。従来は中外が海外提携先を求める場合にロシュを第一選択とする取り決めとなっており、交渉のタイミングも統一されていなかったが、今後は全ての開発品について、一律に早期POC段階でロシュへ導出を打診する枠組みへ移行する。
両社は2001年に戦略的アライアンスの基本契約を締結し、お互いの創製品を優先的に獲得できる権利を持つ。中外はアバスチン、パージェタ、カドサイラなどを導入して国内癌領域でのポジションを強固にした。ロシュはブロックバスター級の国産初抗体医薬であるアクテムラや、大型化が期待できるALK阻害剤のアレセンサを導入した実績がある。
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