
中村CEO
シミックホールディングスの中村和男CEOは、2016年度に業績のV字回復に向け、利益面で苦戦する「CMO」「SMO」、希少疾患事業を手掛けるオーファンパシフィックの「IPD」の三つの事業をテコ入れする方針を語った。さらに、分析に強いCRO「JCLバイオアッセイ」を完全子会社化し、「非臨床分野のCRO事業を強化したい」との意向を語った。
CMO事業は、12年度売上の116億円から今年度には46億円と落ち込む見通しで、営業利益も赤字を計画する。中村氏は「CMO不振の最大の要因は静岡工場」と指摘し、「製品移管による売上の落ち込みを新規受注でカバーできなかった」と述べた。今後は、人事制度を導入し総人件費を抑制するなどの施策を実行するほか、大口顧客への依存体質から脱却し、大口に偏らないバランスの取れた収益構造に向け、営業を強化する方針。
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