川本産業=狭い術野での操作性とX線造影性に優れた薄手タイプの脳神経外科用シーツ「滅菌ベンシーツXD」を12月に新発売する。
脳神経外科医から、脳深部の狭い術野でも邪魔にならない薄手で柔軟性のある脳神経外科用シーツが欲しいとの要望があり、開発した。
脳神経外科用シーツには、厚手タイプと薄手タイプの2種類があり、柔軟性の高さとX線造影性の高さは共通して求められるが、特に脳表面では脳組織の保護を行う為の吸水性・クッション性に優れた厚手タイプのシーツが必要で、脳深部では狭い術野で視野の妨げにならない薄手タイプのシーツが求められる。
同社は以前から脳神経外科用シーツを販売していたが、柔軟性が高く、高いシェアを誇っている厚手タイプの製品に比べ、薄手タイプの製品は柔軟性が不十分で低いシェアにとどまっていた。今回、この問題の改良に成功し、より優れた製品として投入することになった。
昨年10月に発売し、好評を得ている厚手タイプの「滅菌ベンシーツXR」と併せて、より安心・的確で安全な手術環境を提供していく。