スイスのロシュは、アルツハイマー病(AD)の前駆状態にある患者を対象とした抗アミロイド抗体「ガンテネルマブ」の第III相試験「SCarlet RoAd」を中止すると発表した。無益性解析の結果で早期AD患者に対する有効性が見込めず、独立評価委員会から試験中止が推奨された。
ガンテネルマブは、βアミロイドを減少させるよう設計された完全ヒトモノクローナル抗体で、早期AD患者に対して、疾患修飾薬の可能性を評価する最初の第III相試験として「SCarlet RoAd」を実施していた。今回、発表された結果で新たな安全性シグナルは認められておらず、試験全体における安全性プロファイルは第I相試験で確認された内容とほぼ同様だった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。