中外製薬は、米アサーシス社が開発している、虚血性脳梗塞を対象とした細胞治療医薬品「マルチステム」に関する国内独占的開発・販売権を取得した。現在、欧州・米国で第II相段階にあり、4月に中間解析結果を発表する予定で、その後に国内での開発計画を決める方針。細胞治療は、事業性が不透明で製薬企業が参入しづらい分野といわれてきたが、昨年秋の薬事法改正で早期承認の道が開かれた。中外もマルチステムの国内事業化を足掛かりに、細胞治療領域に参入する。
今回の契約により、中外はアサーシスに対し、契約一時金1000万ドル、開発マイルストンとして4500万ドル、上市後の売上額に応じたマイルストン最大175億円のほか、売上に対する二桁台のロイヤリティを支払う。親会社のロシュは今回の契約に関与しておらず、中外がアサーシスから国内導入した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。