◆第100回の節目となった薬剤師国家試験が終わった。ただ、受験した薬学生にとっては、笑って春を迎えられる状況にはなさそうだ。前回に続き難易度が高かったようで、「医学アカデミー薬学ゼミナール」の自己採点結果によると、新卒合格率がまた下がる可能性が出てきているからだ
◆各科目と実務の連問形式である「実践問題」については前回を上回る結果が予想されているが、大きな壁となったのは、薬剤師に必要な基礎学力を判断する必須問題での「物理・化学・生物」だという。正答率が前回から急落したからだ
◆「生物」と「物理」は、薬学部の入試科目で採用が少なく、今回も“基礎力不足”が露呈された格好だ。薬剤師業務と親和性が高い「化学」は、正答率50%台とさらに危機的な状況に陥っているという。高校の授業と大学をつなぐ「リメディアル教育」と向き合う時期にきた
◆薬剤師をどう確保するか。調剤薬局は薬剤師採用を新卒にシフトしているが、2年連続で低合格率となれば大きな打撃を受けることになる。
第100回薬剤師国家試験の合格率は
2015年03月06日 (金)
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