調剤薬局チェーンのクオールは4月から、事業推進力および環境対応力のさらなる強化を目指し、大幅な組織変更を行う。主力の調剤事業では、これまでの事業本部体制を見直し、スピード感ある店舗運営を行うため、必要な権限を委譲した「東日本支社」「西日本支社」の2支社体制とし、両支社の傘下に従来の事業本部の再編・配置を行うことで、機動的な組織体制とする。
同社では、これまでコンビニ大手ローソンと提携した新業態店「ローソン+クオール薬局」を出店しており、最近では幅広いアイテムのドラッグ機能も追加した“ヘルスケアコンビニ”の展開にも注力している。今春からは、コンビニ併設薬局の推進・管理強化に向け、新業態推進本部の新業態第一事業部を「新業態CVS事業部」に、医療機関内でのコンビニ展開の推進・強化に向け、新業態第三事業部を「新業態売店事業部」にそれぞれ改称。また、新業態第二事業部を西日本第一事業部に統合する。
管理機能強化のため、事業管理本部と経営管理本部を統合し、「管理本部」を新設。薬局支援第一本部を廃止し、管理部門との連携を強化するため、業務部を管理本部に移管し、患者(顧客)の声に迅速に対応するため、「患者様相談室」を経営に直結した独立部門とする。また、薬局支援第二本部を「薬局支援本部」に改称し、セルフメディケーションに対する国民意識の高まり等に迅速に対応するため、「セルフメディケーション推進部」を新設する。
地域包括ケアシステムの構築に向けた新たなモデル開発に向けて、経営戦略本部の事業戦略部を「ホスピタウン構想推進部」に改編する。このほか、医薬品等の効率的な在庫管理と店舗間の物流網の整備推進に向け、新たに「物流管理部」を設けるほか、開発機能強化のため開発本部を、戦略的な調剤事業拡大を担う「新規開発部」と、薬局の店舗開発を担う「店舗開発部」に改編する。
組織変更に伴う4月1日付の主な人事は次の通り。
取締役薬局支援本部本部長兼クオールアカデミー・教育研修部部長恩地ゆかり、上席執行役員東日本支社支社長兼関連会社統括部部長荒木勲、同西日本支社支社長久川秀樹、同東日本支社関東第一薬局事業本部本部長柄澤忍、執行役員管理本部本部長安部慎一郎、同管理本部副本部長兼人事・人財開発部部長富樫豊、同経営戦略本部本部長兼経営企画部部長石井孝芳、同管理本部副本部長兼財務部部長兼東日本支社管理部部長緒方伸一
内部監査室室長石井康博、患者様相談室室長櫻井由里子、経営戦略本部ホスピタウン構想推進部部長永田浩史、物流管理部部長丹徹也
≪西日本支社≫西日本第一薬局事業本部本部長大橋妙、同本部西日本第一事業部事業部長堀淵浩二、同本部西日本第二事業部事業部長玉川博子、西日本第二薬局事業本部本部長横井透、同本部西日本第三事業部事業部長櫻田誉人、同本部西日本第四事業部事業部長真鍋憲二、管理部部長柄澤康郎、関連会社統括部部長関一夫
≪新業態推進本部≫本部長斉藤宏、新業態CVS事業部事業部長藤本輝、新業態売店事業部事業部長佐々木巧、≪薬局支援本部≫副本部長兼医療連携推進部部長千島已幸、セルフメディケーション推進部部長藤田知宏、≪開発本部≫新規開発部部長下川原浩二郎、店舗開発部部長中島大豪