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「リスク管理計画(RMP)」浸透には時間が必要

2015年05月15日 (金)

◆製薬企業が開発新薬の安全性リスクを突き止め、申請時に作成した上市後の安全対策を提出し、必要に応じて改訂していく「リスク管理計画(RMP)」が始まって2年が経つ。PMDAのホームページにも約90品目の医薬品のRMPが公表されている
◆医療従事者だけでなく患者やその家族もRMPの内容を知ることができ医薬品情報を社会全体で共有できるようになったのは大きな成果だろう。ただ、1品目ごとに作成されたRMPは膨大な情報量で、公表された全品目に目を通そうとすれば、約2000ページにも上る。医療従事者からは「こんなにも読めない」との声も
◆日本製薬工業協会がRMPを分かりやすくまとめた概要を公表した。一歩前進であり、RMPの存在すら知らない医師や薬剤師に浸透させるきっかけにしてほしい
◆RMPの理念は素晴らしいが、実効性の高いものとして根づかせるためにはまだ時間が必要。生み出された医薬品を大事に一つひとつ育てていくために、小紙も正確で質の高い医薬品情報を発信していきたい。



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