海外からの訪日観光客(インバウンド)市場が近年、盛り上がりを見せているが、カイゲンファーマはインバウンド向けパッケージの新商品として、総合感冒薬の「カイゲン顆粒」(指定第2類医薬品)と、複合胃腸薬の「新キーパーU顆粒」(第2類医薬品)を新発売した。
繁華街のドラッグストアや量販店等での“爆買い”で注目されるインバウンド市場。その中でも、特に中華圏からの訪日客に人気があるのが、医薬品や化粧品などのヘルスケア関連分野。OTC医薬品の購入意欲増加の背景には、日本製の「安心・安全」などの信頼感があるためとも言われている。
カイゲンファーマが発売したインバウンド向け商品は、中華圏からの訪日客が好む“光沢のある赤や金”を使ったデザインを採用することで、訪日客の目につきやすいデザインに仕上げている。パッケージには「Made in Japan」と英語表記した。
「カイゲン顆粒」は、3歳から大人まで服用できる剤形と味に調整した、生薬配合の顆粒状のかぜ薬。非ピリン系の解熱鎮痛剤アセトアミノフェン、鎮咳剤ノスカピン、気管支拡張剤dL‐メチルエフェドリン塩酸塩、抗ヒスタミン剤クロルフェニラミンマレイン酸塩などに、生薬成分(カンゾウ末、キキョウ末、ケイヒ末)も配合した。税別希望小売価格20包2200円。
「新キーパーU顆粒」は、炭水化物や蛋白質を分解する酵素ビオヂアスターゼに加え、脂肪分解酵素リパーゼAP6を配合した、現代の食生活に合わせた複合胃腸薬。銅クロロフィリンナトリウムのほか、アカメガシワ、カンゾウを配合して荒れた胃粘膜を守り、消泡剤ジメチルポリシロキサン(1日最大量配合)が不快な胃の膨満感を除去する。税別希望小売価格40包1900円。
いずれも全国のドラッグストア免税対応店(一部取り扱いのない店舗もある)で順次発売している。同社では「今後もインバウンドおよび海外市場に向けたビジネスに注力していく」とする。