武田薬品は、世界初となる週1回投与のDPP-4阻害剤「ザファテック錠50mg、同100mg」(一般名:トレラグリプチンコハク酸塩)を新発売した。ピーク時の2024年度には売上高350億円まで成長させる見込み。
ザファテックは、日本で実施された2型糖尿病患者を対象とした複数の第III相試験で、週1回投与の有効性、安全性、忍容性が確認されている。1日1回投与のDPP-4阻害剤「ネシーナ」とは異なった構造式で半減期が改善され、週1回のみの投与を可能にさせている。飲み忘れを防ぐデザインとなっており、服薬率向上が期待される。
情報提供は、食事療法を経て、薬物療法を始めようとしている2型糖尿病患者が主な対象としており、ネシーナを含む1日1回投与のDPP-4阻害剤との棲み分けを図る。