抗癌剤などで個別化実現
経済産業省は、個人差や疾患状態を詳しく見分けることができる生体物質の糖鎖を利用した革新的創薬の技術開発に乗り出す。来年度から開始し、2018年度までに糖鎖と蛋白質を同時に認識する分子を効率的に製造できる技術確立を目指す。将来的には、抗癌剤などで個別化医療に近い形の「糖鎖創薬」を生み出したい考えだ。
経産省は、来年度の概算要求で「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業」に73億7000万円を計上。そのうち、糖鎖を利用した創薬の技術開発に対し、新規事業として10億円を要求する。今後、日本医療研究開発機構(AMED)が委託先の公募を行い、研究先を採択する。
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