
小林製薬は、乾燥肌を肌の奥底(基底層)から修復するローションタイプの乾燥肌治療薬「さいき」(第2類医薬品)を新発売した。保湿と肌構造の正常化を促すヘパリン類似物質に、抗炎症成分のグリチルリチン酸二カリウム、組織修復成分のアラントインを医薬品として組み合わせた処方は、日本初という。顔などの肌にもやさしい処方で、敏感肌や子供にも使用できるのも特徴で、乾燥が気になる季節に向け、新たな選択肢として販促に注力していく。
秋から冬にかけては空気が乾燥する季節だが、エアコンの普及もあって室内は常に乾燥しがちとなっている。そして「東京の年平均相対湿度(水蒸気量とその時の気温における飽和水蒸気量との比を百分率で表したもの)は、2014年は62%であり、約80年前(74%)と比べ低下傾向にある」(同社)そうで、肌の乾燥は年間を通じた悩みになってきている。
小林製薬が昨年行った生活者調査(顔の乾燥が気になる20~59歳女性400人対象)でも、粉ふきやピリピリ感などの乾燥の症状は「治ってもぶり返しやすい」「一度起こるとなかなか治らない」と多くの人が感じており、化粧水等のスキンケアで“しのいで”いることが分かった。
そこで今回、スキンケアでは対処しきれない顔などの乾燥肌を、肌の奥底から構造を修復して治療する、ローションタイプの乾燥肌治療薬を投入した。有効成分のヘパリン類似物質、グリチルリチン酸二カリウム、アラントインが肌の奥底の細胞に働きかけ、肌内部の保水構造の乱れを正常にし、肌の保水力を回復させて、内側からしっかりと潤う乾きのない肌に導く。
無香料・無着色、パラベンフリー、アルコール(エタノール)フリーで、弱酸性の肌にやさしい処方となっている。税別希望小売価格は、30g950円、100g2400円。