大正製薬は、医薬品の中で唯一、壮年性脱毛症における発毛効果が認められているリアップシリーズの新製品として、発毛成分ミノキシジル5%配合の従来品(リアップX5)に、さらに三つのサポート成分を追加配合した「リアップX5プラスローション」(第1類医薬品)を新発売した。過剰な皮脂による男性特有の頭皮環境の悪化に、三つのポイントで作用することで、ミノキシジル本来の発毛効果を発揮する。同社では、リアップX5のCMキャラクターを務めてきた俳優の水谷豊も含め、より“強く・太い”発毛を促す、進化した「リアップX5プラスローション」の周知啓発に力を入れていく考え。
同社では1999年に、日本初のダイレクトOTC薬として『壮年性脱毛症における発毛、育毛および脱毛(抜け毛)の進行予防』の効能を持った男性用発毛剤「リアップ」を発売。以降、女性向けの「リアップリジェンヌ」、心地よい使用感のエアゾール「リアップジェット」も加えるなど、「今年3月末までのリアップシリーズ累計出荷本数は5000万本を超えている」という。
一方、同社が今年行った調査では、成人男性(20~79歳)の約6割(人口での換算約2900万人)が、薄毛に不安や悩みを抱えていることが分かった。そこで、これまでのリアップX5の処方を強化し、薄毛に悩みを持つ男性層の快適生活の実現を、さらにサポートすることを目指した。
新たに加えた三つの発毛サポート成分は、ピリドキシン塩酸塩(ミノキシジルの浸透を妨げる毛穴の皮脂づまりを防ぐ)、トコフェロール酢酸エステル(頭皮の炎症・においの原因となる過酸化脂質の産生を抑える)、L-メントール(炎症・かゆみを抑えると共に、清涼感を与える)──で、これらが発毛成分ミノキシジル本来の効果を促す。
容器は、1回使用量が簡単に計量できる使いやすい設計となっており、税別希望小売価格は60mL(1カ月分)7048円。初年度販売目標(発売より1年間の出荷金額)については、120億円を掲げている。