
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、外部資源を活用した創薬(オープンイノベーション)を推進する研究開発部門として、「イノベーションセンター」を全世界で稼働させた。昨年10月末にはアジア太平洋地域(APAC)にも設置し、各国で新薬のタネとなる早期段階のシーズを探索。国内では、バイオベンチャー「カルナバイオサイエンス」が創製したキナーゼ阻害剤の導入にこぎつけた。同社イノベーションセンターのAPACを統括するドン・ウー氏は、本紙のインタビューに応じ、「治療満足度が低い疾患領域でオープンイノベーションを進めたい」と述べ、その結果として売上10億ドル以上の大型製品創出を目指す考えを示した。
同社は、医薬品、医療機器、コンシューマーヘルスケアの3本柱で事業を展開。自前主義にとらわれないオープンイノベーションを推進した結果、売上全体の4分の1は、直近5年間の新製品で稼ぐ事業構造を実現している。
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