中外製薬は、アルツハイマー病(AD)を適応としたMAO-B阻害薬「RG1577」の国内開発中止を決めた。スイスのロシュが実施する国際共同第II相試験で主要評価項目を達成できず、他社にライセンス権を導出する方針を受けたもの。一方、第III相試験段階にある抗アミロイドβ抗体「ガンテネルマブ」については、有効性の問題で、前駆状態のAD患者を対象とした試験中止を発表したが、試験デザインを変更して再度挑戦する方針を発表した。
スイスのロシュは、ADを適応とした薬剤について、「RG1577」とガンテネルマブ、抗アミロイドβ抗体「クレネズマブ」の三つの開発品目を進めているが、試行錯誤が続いている。
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