一層のブランド認知図る
小林製薬は、シミ対策のトータルブランド「ケシミン」から、肌(角質層)の奥までしっとり浸透補給する、ジェルタイプの薬用美容液「ケシミン美容液」(医薬部外品)を、25日に新発売する。ケシミンは、手軽にシミ対策(メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ)ができるスキンケアブランドとして、クリーム、浸透化粧水、密封乳液に加え、男性向け製品(メンズケシミン)もシリーズ展開しており、高い支持を得ている。今回、若い世代にも使いやすい薬用美容液をラインナップに加え、さらなる“シミ対策”市場の活性化にもつなげたい考え。
同社が20~70代女性に実施した「肌の悩み」に関する生活者調査(回答1236人)では、「シミ」は40代と50代でトップだったほか、30代以上の全年齢で肌の悩みの上位3位に挙げられた。さらに、「自分はシミができやすい体質(肌質)である」と認識している割合が、20代で約2割、30代で約3割を占めるなど、若い世代にもシミへの懸念が多く見られた。
新発売の「ケシミン美容液」は、これらシミケアのエントリー層である若い世代もターゲットとした製品で、シミ抑制成分であるビタミンC誘導体が角質層の奥まで浸透し、シミの原因であるメラニンの生成を抑える。さらに、保湿成分として配合したヒアルロン酸と、アルピニアホワイト(アルピニアカツマダイ種子エキス)のWサポート成分が、角質層の奥まで潤いを補給し、しっとり透明感を与える。
化粧水の後、適量(2~3プッシュ)を手のひらに取り、肌になじませる。無香料・無着色のジェルタイプで、つけ心地が軽く、伸びがよいので肌の上に均一になじむのも特徴。容量30mLで、オープン価格。
同社によれば、ケシミンブランドの代表的な製品である「ケシミンクリーム」の季節ごとの店頭消化指数は、4月から徐々に上昇し始め、5~7月にピークを迎えるという。また、「シミのための商品というと何が思い浮かぶか」を聞いた調査で、「ケシミン」を挙げた純粋想起の割合は、2014年9月(20~70代女性1万人を対象)では32.9%と、13年(27.4%)を上回った。
小林製薬では、シミの悩みを抱えている多くの人にケシミンブランドを知ってもらい、そして紫外線が強くなる春先から使用してもらうことを目指し、4月3日を「ケシミンの日」とすることを一般社団法人日本記念日協会に申請し、昨年6月に正式に登録認定されたという。そこで今年は、「春に向けて同記念日の認知と共に、ユーザーへ“シミ対策への意識喚起”を行い、市場の活性化・拡大を図っていきたい」という。