血液・腫瘍領域に強みを持つバイオ企業「セルジーン」は今年の事業戦略として、多発性骨髄腫(MM)治療薬「レブラミド」(一般名:レナリドミド水和物)、「ポマリスト」(一般名:ポマリドミド)の2製品の最大化を図り、MMのリーディングカンパニーとして地位確立を目指す。取締役血液・腫瘍事業部長の高木実加氏は、15日に都内で会見し、レブラミドの適応拡大などによって、「いよいよ来年にはT細胞系のリンパ腫領域に入っていく予定」と述べ、血液癌の新領域への参入準備を進める。
セルジーンは、癌と炎症・免疫性疾患領域の研究開発に注力するバイオ企業で、グローバルでの2014年売上高は76億ドル(約8656億円)。今後は年平均成長率19%を目指し、20年に売上高210億ドル以上の目標を掲げている。国内では、昨年5月にはレブラミド、ボルテゾミブ(商品名:ベルケイド)不応の再発・難治性のMM治療薬「ポマリスト」を国内上市させ、12月にサリドマイド誘導体「レブラミド」でファーストラインの適応を取得。今後はMMだけでなく血液領域で新薬上市や既存品の適応拡大を狙う。高木氏は、血液癌領域で売上だけでなく情報提供、迅速な臨床開発など、「全ての面で日本の市場において、ナンバーワンと認められる会社になりたい」と意気込みを示した。
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