試薬を中心に事業展開する東京化成工業は、埼玉県深谷市にGMPに準拠した治験薬原薬工場を建設すると発表した。10億~20億円を投じ、今年に着工、来年秋に完成させる予定。竣工後、すぐに操業を開始できる見込みだ。これまでも製薬企業の探索研究では試薬提供、動物を対象とした前臨床試験では原薬製造受託と受託合成ビジネスを手がけてきたが、今回治験薬の製造受託に乗り出し、探索から臨床までワンストップで支援する体制が整う。
同社は、試薬事業で製薬関連企業100社と取引を行っている。もともと主力の深谷工場が設立50周年を迎え、老朽化した第1工場の建て替えを検討する中、治験薬原薬製造受託への参入を機に、新工場を建設することにした。試薬製造した化合物をGMP基準で製造する受託基盤構築が狙いだ。
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