◆薬学教育評価機構が昨年度の6年制薬学教育を評価した結果を見ると、11大学のうち10大学が適合と判断されたが評価としては厳しい指摘が並んだ。適合と認定された複数の大学でも、薬剤師国家試験対策科目で必修の「総合演習」の授業を予備校に委託していることが相次いで指摘された
◆かねてから薬学教育のカリキュラムが共用試験対策、国家試験対策に偏重している一部大学が問題視され、未だ解決の方向性は見られていないが、それにとどまらず多くの大学において国試対策科目で必修となっている授業の大部分を予備校に委託している事実が問題視され改善が求められた事実は重い
◆報告書でも専任教員が担当し、大学が責任を持ち実施するよう改善を求めているが、もはや多くの私立大学にとって一部の必須科目を予備校に委託することが定着しているようだ
◆こうした現状は、大学とは何かという問いを突きつける。各大学が入学定員を適正化して、高額な学費を払う学生に質の高い教育を提供していくことが責任ある姿勢ではないか。
大学とは何か
2016年04月13日 (水)
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