◆昨年度の国内医薬品流通市場は、ギリアド・サイエンシズが発売したC型肝炎治療薬「ソバルディ」や「ハーボニー」など、高薬価がついた新薬の登場で大きく膨らんだ
◆両剤はその高い治療効果もあってC型肝炎患者の受診が増加。両剤とも発売1年未満で国内売上高1000億円以上を達成したと見られる
◆経口剤のため、患者は処方箋による薬局での購入がメインとなる。1錠薬価が高額なこともあり、製品を販売する調剤薬局でもC型肝炎治療薬の処方数増大を理由に、一部の上場企業では業績予想を上方修正。また、流通を担う卸関係者からも「同剤分の上乗せで、売上は過去最高を達成した」との声も聞かれるなど、特需の影響が2016年3月期決算に業績として反映されそうだ
◆一方、2剤とも16年度薬価改定で特例市場拡大再算定対象品目となり、市場実勢価とは異なる形で薬価の大幅引き下げとなった。この算定の仕組みが新薬メーカーの開発モチベーションに加え、医薬品流通市場にどのような影響を与えるのか注目していきたい。
高薬価の新薬、市場への今後の影響は
2016年04月11日 (月)
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