厚生労働省は12日、2014年度の職域における癌検診の受診率等を公表した。肺癌検診は健康保険組合の被保険者の71.9%、大腸癌検診は60.8%が受けていた一方で、乳癌検診、子宮頸癌検診とも3割程度と、婦人科系の癌検診の受診率が低いことが分かった。国による職域の癌検診の実施状況の調査は今回が初めて。調査結果を踏まえ、厚労省はワーキンググループを設置して受診率向上に向けた取り組みを議論し、国の癌対策に反映させたい考え。
調査結果によると、被保険者の癌検診受診率は、肺癌が71.9%、大腸癌が60.8%、胃癌が56.6%、肝癌が50.4%と、国が目標としている検診受診率50%を上回った一方、乳癌が34.7%、子宮頸癌が32.2%と、婦人科系の癌検診の受診率は低い割合にとどまった。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。