参天製薬取締役副社長執行役員の古門貞利氏は13日、大阪市内で開いた連結決算会見で、海外売上高をさらに引き上げるには、米国市場の開拓がカギになるとの見通しを示した。同社はかつて米国での自社販売を試みたが、2003年に撤退した経緯がある。20年までに医療用眼科薬領域で世界3位以内の売上高を達成する長期目標を掲げており、その達成に向けて米国市場の開拓を「現在検討している」と語った。
同社は20年までに、医療用眼科薬領域で世界3位以内・アジア1位の売上高、海外売上高比率40~50%を達成する長期目標を掲げている。古門氏は、現在の3位以内の売上高とは「かなりギャップがあるのは事実」と説明。「計画を立てた当時の想定を超えて米国市場がかなり伸び、特に網膜など後眼部領域の眼科薬市場が伸びている」と述べ、世界3位以内の達成には、本格的に進出していない米国市場の開拓がカギになるとの認識を示した。
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