香川大学医学部循環器・腎臓・脳卒中内科学の南野哲男教授は、リポソーム化薬剤の開発を支援するベンチャー企業を数年以内に立ち上げる計画だ。薬物をリポソームに封入して標的部位に集積させることによって効果や安全性を高められる。大阪大学で取り組んできたリポソーム化薬剤研究のノウハウや体制を生かし、初期開発から治験薬製造、早期臨床試験実施に至るまでの創薬プロセスを一気通貫型で支援したいという。このほど、岐阜市で開かれた日本薬剤学会年会で概要を紹介した。
南野氏は今年3月まで所属していた大阪大学で、心筋梗塞治療後の心不全発症抑制を目的に、リポソーム化アデノシンやリポソーム化シクロスポリンの臨床応用を目指した研究に取り組んできた。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。