アストラゼネカ(AZ)は、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(EGFR-TKI)に抵抗性のEGFRT790M変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺癌(NSCLC)を効能・効果とする抗癌剤「タグリッソ40mg・同80mg錠」(一般名:オシメルチニブメシル酸塩)を新発売した。T790遺伝子変異に対する世界初の抗癌剤となる。
タグリッソは、既存のEGFR-TKI治療耐性に関連するT790M遺伝子変異陽性EGFRチロシンキナーゼを不可逆的に阻害する新規作用機序を持つ1日1回投与の経口剤。EGFR-TKI薬剤耐性患者の新たな治療選択肢になると見込んでいる。
安全性については、抗癌剤「イレッサ」など既存のEGFR-TKI同様、タグリッソの臨床試験でも間質性肺炎(ILD)などの副作用が確認されており、日本人ILD発現率6.3%、致死率2.5%となっている。
AZでは、1700人のMRのうち、癌専門のMRが300人。その中の肺癌専門のMRがタグリッソの情報提供を行う。