日本血液製剤機構(JB)は5月31日、薬事・食品衛生審議会血液事業部会運営委員会に、止血が困難な小血管などからの出血に用いるトロンビン製剤について、市場減少に伴う不採算のため、供給を停止することを申し出た。8日の血液事業部会で改めて検討し、関係学会や医療機関に供給継続の希望を聞いた上で、年内をメドに供給停止を決定する見通し。
国内におけるトロンビンは、JB、日本製薬、化学及血清療法研究所(化血研)の3社が製造販売しており、年間約2万5000本が供給されている。そのうちJB製品がシェア8~9割を占める。ただ、市場の縮小傾向が続き、最近10年で6割以下にまで減少。特にトロンビン市場の中でも、ヒト由来製剤の占めるシェアは約2%と小さくなっている。
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