日本における医療コミュニケーション教育の第一人者である藤崎和彦氏(岐阜大学医学教育開発研究センター長)は5月29日、名古屋市で開かれた日本ファーマシューティカルコミュニケーション学会大会で講演し、医学部では2020年度をメドに臨床実習前に加えて、実習後にも卒業前の評価として客観的臨床能力試験(OSCE)を行う計画があると語った。薬学部でも将来はそうなる可能性があると指摘した。
模擬患者との対話や実技などを評価し、医療に関わる者としてふさわしい技能や態度を備えているかどうかを判断するOSCEは1980年代、世界各国に広まった。日本では05年度に医・歯学部の共用試験に正式に導入され、6年制教育が始まった薬学部でも09年度から導入された。
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