◆国内後発品メーカー最大手の日医工が米国の同業セージェントを約730億円で買収した。バイオシミラー事業強化が最大の狙いとされ、海外展開に大きな一歩を踏み出した格好だ。もともと同社は中期経営計画で、米国展開を重要な課題と位置づけており、まさに今回の買収はその宣言通りの動きとなった
◆国内では、後発品数量を2020年度までの早期に80%が政府目標となっているが、これをいかに達成するかという話題ばかりでは方向性を見誤る。厚生労働省も講演などで80%達成後の世界を見るよう訴えている
◆それにもかかわらず、目先の薬価政策、生産体制がどうなるかという視野の狭い話に終始しては、企業として生き残りは難しいと言わざるを得ない。そんな中での日医工の大型買収劇である
◆グローバル全体で市場を見れば、バイオシミラーはじめ多くの機会がある。国内後発品メーカーには「井の中の蛙大海を知らず」で終わらないためにも、ラストチャンスというぐらいの危機感を持ち、むしろ果敢な挑戦で驚かせてほしい。
後発品数量80%達成後の世界を
2016年07月15日 (金)
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