喘息は変動性疾患のため長期管理薬を使用していても、様々な要因で症状を発現、放置すれば発作や増悪を引き起こす疾患。しかし、患者側の薬使用の認知度は低く、中には不要ではないかと思っている人もいる。常に治療(長期管理)が必要な疾患であることに気づいてもらうことが大切――。10日に都内で開かれた第11回日本薬局管理学研究会の特別講演で藤沢市民病院の西島正憲呼吸器内科部長が述べた。
西島氏は「(薬が)口に入れば効くだろうと思っている患者は山ほどいる。ちゃんと胸の奥まで入らないと効果がないと理解しているのは意外と少ない。手技も大切だが吸い方が非常に重要」と指摘。現状の診療環境の中で薬剤師が適切な吸入療法を支援することが重要と述べると共に、顔の見える関係の中での情報連携の必要性を強調した。
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