
小林製薬は、ビールやレバーなどプリン体が気になる食事を好む人に向け、“プリン体吸着成分”を配合したサプリメント「プリトロール」(栄養補助食品)を、24日に新発売する。かにの甲羅に含まれるキチンから作られる成分で、プリン体を吸着する作用のある「キトサン」を1日目安量9粒当たり1830mg配合している。同社では「自らの健康を気にしつつも、おいしく食事がしたいという人へ、プリン体対策サプリメントという新市場を創造し、ユーザー獲得を目指していく」とする。
働き盛りの男性に多いとされる“痛風”は、尿酸が体内にたまることにより発症する生活習慣病で、30~69歳男性の5人に1人は尿酸値が高い“痛風予備軍”とされる。尿酸値の上昇を促す要因としては、内臓や魚肉など細胞数が多い食材に含まれる「プリン体」を摂取・代謝することが挙げられる。
プリン体は、特に鶏レバーやマイワシ干物、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、豚・牛レバー、カツオなどの居酒屋の定番メニューをはじめ、アルコール飲料の中では特にビールに多く含まれている。
同社では昨年、尿酸値が高いと診断されたことがあり、プリン体の摂取が気になるという30~59歳男性に調査を行ったところ、約半数が「プリン体ゼロ・オフのアルコール飲料を選ぶ」、約3割が「プリン体にいいヨーグルトを摂る」と回答するなど、普段からプリン体が多く含まれる食事を気にするだけでなく、積極的にプリン体対策商品を選んでいることが分かった。
同品は成分として、プリン体吸着作用のある高分子キトサン(かにを含む)のほか、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸カルシウム、微粒酸化ケイ素を配合。着色料・香料・保存料の全てが無添加なことも特徴。1回3粒(1日9粒)を目安に、噛まずに多めの水またはお湯と共に摂取する。内容量27粒入り(約9回分)で、税別希望小売価格800円。