全国保険医団体連合会(保団連)は6日、高額薬剤をめぐる議論の的となっている小野薬品の抗癌剤「オプジーボ」について、今期中に薬価改定を行い、欧米各国の実勢価格を踏まえた水準に引き下げるべきとの要望書を、塩崎恭久厚生労働相宛てに提出した。
「オプジーボ」をめぐっては、メラノーマ(悪性黒色腫)を効能・効果とした抗癌剤として2014年9月に発売され、昨年12月に非小細胞肺癌への適応追加が行われたが、患者1人当たり年間で約3500万円の薬剤費がかかることから、医療財政への負担増が懸念されてきた。こうした状況を踏まえ、現在、中央社会保険医療協議会の薬価専門部会で高額薬剤の緊急対応策を議論しているところで、10月には対応案がまとめられる予定で議論が進んでいる。
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