世界医師会のマイケル・マーモット会長は5日、来日に当たって都内で講演し、学歴や収入などが健康に大きな影響を与えているとした上で、「健康の増進には、教育の機会と良質な雇用の提供、医師などの専門家の積極的な関与による疾病予防が必要」と訴えた。また、日本の喫煙率の高さにも言及し、喫煙率減少のためには価格の引き上げが必要と指摘した。
マーモット氏は、治療により完治した人が再び病気にかかってしまう状況に疑問を持ち、英国や米国を中心に調査を行ったことを紹介。その結果を踏まえ、「学歴や所得、家庭環境といった要素が平均寿命など健康状態の格差を生み出している」と指摘した。
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